心電図検定4級の難易度と合格率は？勉強方法を解説

こんな疑問に答えます。

こんにちは。カエルです。

簡単に心電図検定のレベル分けをすると以下のとおりです。

• 4級：入門編
• 3級：基礎編
• 2級：中級編
• 1級：上級編

その中で、心電図検定4級は入門編で、難易度は決して高いものではありません。

試験の難易度を把握したうえで、適切な勉強方法と必要な勉強時間を確保できれば、十分に合格を狙うことが可能です。 

この記事では、心電図検定4級の難易度から問題の傾向、合格率、勉強方法などについて解説しています。

「4級受験しようと思っている人」「4級の難易度が知りたい人」におすすめな内容となっています。

それでは、どうぞ。

心電図検定4級の難易度・合格率・合格点をチェック

心電図検定4級の受験を検討しているならば、まずは試験の難易度を理解しておくことが大切です。

ここでは心電図検定4級の試験の概要や合格率など試験のレベルについて確認しておきましょう。

心電図検定4級とは

日本不整脈心電学会が実施している検定試験では、難易度に応じて異なるレベルの試験が実施されています。

4級は2019年から始まり、階級が増えたことにより更に受験しやすくなりました。

日本不整脈心電学会で心電図検定4級は「心電図の基礎的な判読力を有するもの」とされています。

主な対象者は、循環器勤務数年のメディカルプロフェッショナル、心電図に興味のある医学生など。

試験は毎年1回開催されています。

併願はできません。

合格点は公表されていませんが、6割以上が合格と思われます。

心電図検定4級の受験に向いている人とは？

心電図検定4級を受験するなら以下のような人が該当します。

心電図検定の資格は、履歴書に記載できるため、就職の際などに役立ちます。

時間に余裕のある学生の方などは、就職活動が始まる前に取得を目指してみるのも良いでしょう。 

就職・転職時の履歴書作成で自己PR欄に自分の努力アピールができるので「何書いたらいいんだろう？」と悩むことも少なくなるでしょう。

心電図検定は自分の考え次第で上位階級に挑戦することも可能です。この4級の内容を見て易しいと感じた方はレベルを上げてみるのもおすすめです。

心電図検定4級の合格率は80%

心電図検定4級の合格率は80% 前後となっています。

過去の合格率は、以下のとおりです。 

• 2019年度：79.5%
• 2020年度：中止
• 2021年度：81.8%
• 2022年度：84.0%
• 2023年度：82.2%

つまり、適切な勉強方法と必要な勉強時間を確保できれば、十分に合格を狙うことができると言えるでしょう。

他の階級との比較

心電図検定には1級・2級・3級・4級があります。

これらの合格率と4級を比較すると、以下のようになります。

階級	最高合格率	最低合格率
1級	57.2%	51.2%
2級	69.1%	63.6%
3級	76.4%	73.1%
4級	84.0％	79.5％

各階級を比較すると、上位階級になるに連れて合格率は1割ずつ難易度が高くなっています。

各階級の難易度についてはこちらの記事をご覧ください。

心電図検定の難易度は？各級のレベルと問題の傾向・勉強方法を紹介

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心電図検定4級の試験内容と問題の傾向

では次に、心電図検定4級の試験内容について見ていきましょう。

ここでは、試験当日の試験情報や問題の傾向を解説していきます。

試験情報

まずは試験当日の試験情報について見ていきます。

出題形式	マークシート方式
解答形式	5つの選択肢から該当する1つまたは2つを選ぶもの
問題数	50問
試験時間	70分

試験は、50問・試験時間は70分です。

単純計算すると、
1問を解く時間は1分弱。

わからない問題を解く時間やマークシートを確認する時間を引くと、1問に費やす時間は1分もありません。

よくある例として「最初ゆっくり解きすぎて最後時間が足りなかった」または「マークシートを確認する時間が取れなかった」ということがあります。

心電図検定では問題数が少ないため、1問における配点が大きく影響します。

着実に合格を目指すためにも時間配分を事前に決めて挑むことが大切です。

問題の傾向

問題の難易度は、
初級9割、中級1割。

心電図検定4級で問われるのは、主に心電図の基本的な知識を試すものがほとんどです。

波形は典型的なものが多く、参考書に載っている不整脈は一通り出題されます。

解答の選択肢で、惑わすようなものはほとんどありません。

あとで紹介する問題集・参考書を1冊ずつ学習していれば十分に対応できるものです。 

心電図検定4級に合格するための勉強時間

4級に必要な勉強時間は、平均30～100時間程度です。

かなり開きがあるのは、もともとの知識量や、勉強に対する慣れ・不慣れによって、必要な勉強時間に差が出るためです。

実際に検査を行っている人であれば、短い勉強時間で合格することも可能でしょうし、心電図検査の経験がない方や苦手な方はより多くの勉強時間が必要となってしまう可能性もあります。

試験申込後3ヶ月の期間があるので、100時間という時間は忙しい社会人の方でも、十分に捻出可能な時間です。

上手く時間を活用して、合格を目指しましょう。 

心電図検定4級におすすめの問題集と参考書

最後に、「心電図検定4級だとどんな参考書を選んだらいいんだろう」という方に向けておすすめの参考書を紹介します。

試験のテキストは「参考書」と「問題集」の2冊を準備しましょう。

問題集

【心電図検定公式問題集＆ガイド】

◆　資格試験に対応した唯一の公式テキスト

心電図検定を開催している日本不整脈心電学会が出版している問題集。心電図検定を受験するなら必ずおさえておきたい1冊。過去に試験で出題された中から代表的な問題を厳選し掲載されており、試験の傾向や試験形式に慣れるためのマストアイテムです。

問題集は、実践に即した試験の模擬試験としての活用には有用ですが、「解説が少ない」や「初心者の場合は難易度が高い」とう口コミが多いようです。

次では、問題集とあわせて読みたい参考書を紹介します。

参考書のおすすめ

【これならわかる！心電図の読み方　~モニターから12誘導まで~】

◆ わかりやすいイラストが魅力

最大の特徴として、オールカラーでイラストによる解説がとにかく豊富に詰め込まれています。ポップなイラストを使い、心電図の種類から、基本波形の特徴、異常波形の見分け方といった基礎知識を、図版と症例を用いてわかりやすく解説されています。モニター心電図から12誘導心電図まで網羅された、初心者におすすめな一冊です。

【そうだったのか!絶対読める心電図―目でみてわかる緊急度と判読のポイント】

◆ コンパクトサイズで、いつでもどこでも要点チェック

参考書の大きさはA5とコンパクトサイズなので、持ち運びに便利！各項目見開き1ページに典型的波形や緊急度などまとめられており、効率的に要点を押さえることができます。人によっては好き嫌いはありますが、筆者が1番最初に購入した心電図本で、おすすめの1冊です。

心電図検定4級は、参考書がなくてもインターネットで掲載されている内容だけでも十分合格することが可能です。

おすすめのサイトについてはこちらの記事をご覧ください。

【全て無料】おすすめの心電図学習サイト8 選

こんちには、カエル(@Kaeru372022)です。 インターネットは自分の好きな時間、好きな場所で勉強が進められる学習ツール。 スマホやタブレットさえあればどこでも学習ができるため、より気軽に学習が ...

以上、心電図検定4級について解説してきました。

心電図検定4級の難易度は決して高くありません。今後就活や転職で有利になるためにも受験してみてはいかがでしょうか？

最後までお読みいただきありがとうございました。

おわり