超音波検査学会と超音波医学会どっちに入会したらいいのかな。それぞれの違いが知りたいな。
こんな疑問に答えます。
こんにちは。カエルです。
超音波検査士の受験資格には日本超音波検査学会または日本超音波医学会の3年以上の在籍が必須条件です。
そこで「どっちに入会したら良いんだろう」と悩む人も多いはず。
本記事では、日本超音波検査学会(日超検)と日本超音波医学会(日超医)の違いについて詳しく解説しています。
結論、「初心者なら日超検」、「中堅者なら日超医」がおすすめです。
記事の信頼性
筆者は、超音波検査士 消化器・体表臓器領域の2領域を取得。
それでは、どうぞ。
超音波検査士の内容について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
はじめに
この記事を読んでいる読者の方は「超音波検査士を受験したいな」と考えている人だと思うので超音波検査士の受験資格についておさらいしておきます。
超音波検査士の資格を取得するためには以下の3つが必須条件となります。
- 看護師・准看護師・臨床検査技師・放射線技師のいずれかの資格保有者であること
- 3年以上連続して日本超音波医学会の正会員または準会員、もしくは日本超音波検査学会の正会員であること
※1日でも会員歴が途切れた場合は無効になります。 - 日本超音波医学会が認定する超音波専門医または指導検査士1名からの推薦を得ること
※指導検査士の推薦の場合は、受験領域が消化器、泌尿器、産婦人科領域に限られます。
日本超音波検査学会と日本超音波医学会の比較
それでは、この記事の本題である日超検と日超医の違いについて解説していきます。
比較する内容は以下の5項目。
- 会員の特徴
- 講習内容の難易度
- 年会費
- 更新手続き
- 研修会の出席単位
では、見ていきましょう。
会員の特徴
まず第一に、会員の内訳として医療資格者の違いがあります。
✔ 日超検
技師が多い
✔ 日超医
医師が多い
個人的には、日超検の方が同職種である技師が多いため緊張感が少なく、居心地がいいように感じます。
講習内容の難易度の違い
日超検と日超医では会員性が異なるため、それぞれ講習内容も違います。
✔ 日超検
検査に特化した内容が多く、学習教材が充実しているため初心者におすすめ。
日超検では会員特典として超音波基礎技術テキストやe-learningでの学習教材、学会誌など勉強するのに役立つ教材が豊富にあります。
スマホやタブレットでいつでも視聴できるため、通勤時間やちょっとしたスキマ時間に勉強することができます。
✔ 日超医
臨床的な内容が多く、ある程度経験を積んだ中堅者以上におすすめ。
医師の在籍数が多いことから、疾患概要から治療まで幅広い内容を学ぶことができます。
初心者が学ぶには難易度が高く、ある程度経験を積みワンランクレベルを上げたい人に向いています。
結果、初心者なら日超検、中堅者なら日超医の入会がおすすめです。
年会費の違い
では、次は誰もが気になる費用面。それぞれ入会した場合の初期費用の違いを見ていきましょう。
✔ 日超検
入会金(2,000円)+年会費(7,000円)=9000円
✔ 日超医
入会金(1,500円)+年会費(10,000円)=11,500円
日超医の年会費は、英文誌の購読料が含まれており、英文購読は辞退することが可能です。
英文購読を辞退した場合の費用は、入会金(1,500円)+年会費(7,000円)=8,500円
結果、日超検も日超医も年会費に大きな差はありません。
更新手続きの違い
超音波検査士の更新は5年毎に必要です。それぞれの更新方法の違いを見ていきましょう。
✔ 日超検
更新料は8,000円。簡易書類またはレターパックで指定住所に送付。
✔ 日超医
更新料は5,000円。更新手続きはインターネットで完結。
超音波検査士は日超医が主催していることもあり、書類を送付する手間もなく自宅で完結するため更新手続きは簡単です。
研修会の出席単位の違い
資格更新の条件には研修会単位50単位を取得しなければいけません。それぞれの研修会出席単位の違いを見ていきます。
研修会はたくさんあるのため、
- 日超検が主催する日本超音波検査学会学術集会
- 日超医が主催する日本超音波医学会学術集会
について比較します。
✔ 日超検
参加費は7,000円。研修会単位は5単位。
✔ 日超医
参加費10,000円。研修会単位は20単位。
参加費は日超検の方が少ないですが、研修会単位が少ないため、日超医の方が最短で研修単位を獲得できます。
多種の資格を持っている方や役職についている方などであまり講習会に参加出来ない場合には医学会がおすすめです。
日超検→日超医への手続きには要注意
じゃあ、超音波検査士を受験する前は日超検、中堅になったら日超医に変更しようかな。
日超検→日超医に変更する場合、手続きにミスがあると受験や更新できないトラブルがあるから注意が必要だよ!
超音波検査士を受験または更新するためには、
- 3年以上連続して日本超音波医学会の正会員または準会員、もしくは日本超音波検査学会の正会員であること
※1日でも会員歴が途切れた場合は無効になります。
が必須条件ですが、※1日でも会員歴が途切れた場合は無効となってしまうところに要注意!
日超検→日超医への手続きする際に未入会の期間が発生し、「受験時・更新時に条件を満たせなかった」ということを時々聞きます。
対策として、1年間のみ日超検と日超医の両方に入会している人が多いですが、その手続きがめんどくさいなら最初から日超医もありだと思います。
まとめ
日超検と日超医のまとめは以下のとおりです。
日超検 | 日超医 | |
会員特徴 | 技師が多い | 医師が多い |
研修内容の難易度 | 初心者〜中級者 | 中級者〜上級者 |
年会費 | 7,000円 | 7,000円 |
更新手続き | 郵送 | web |
研修会の出席単位 | 低い | 高い |
今回の内容からそれぞれの特徴はこちら。
日超検は初心者に向けた講習会・学習教材が充実している
日超医では中堅者に向けたスキルアップや超音波検査士の更新が簡単
費用については講習会の参加頻度にもよりますが、総合的にみるとあまり大きな差はないと感じます。
それぞれメリット・デメリットがあるので、あとは自分と合う方を選ぶだけです。
結論、この記事を読んでいる読者は超音波検査を始めて日が浅い人だと思うので学習教材が豊富な日超検がおすすめです。
以上、日本超音波検査学会と日本超音波医学会の違いについて解説してきました。
最後までお読み頂きありがとうございました。
おわり